アロハなビーチライフスタイル情報サイト-hawaii.jp

2017.10.20更新
Makana
高級感のあるパシフィックリム料理を気軽に味わいたい!

 

●「パシフィックリム・クイジーヌ」とはどんな料理?


ハワイのレストランでよく耳にする「パシフィックリム・クイジーヌ(パシフィックリム料理)」とはどんな料理でしょうか?

Pacific Rim(パシフィックリム)は環太平洋地域や諸国、または太平洋周辺の地域や海域という意味です。

「パシフィックリム料理」と言えば、「環太平洋料理」と訳されるのですが、それだけだとイメージが掴みにくいですね。簡単に言うと、ベースは西洋料理のコンセプトで、材料は新鮮な地元のハワイ産の食材をなるべく使用し、太平洋周辺各国の料理のテイストを取り入れたハワイのアロハなフュージョン料理といった感じです。

料理のテイストには例えば、日本の味噌やしょう油、わさびなどがあります。日本だけでなく、中国、韓国、フィリピンなどアジア各国の食文化が取り入れられています。ハワイでしょう油は“ソイソース”と呼ばずに“ショーユ”と呼ぶくらいで、欧米料理にアジアンテイストを加えることは、ごく自然な料理スタイルでした。

パシフィックリム料理の発祥は1980年代後半で、すでに30年が経過し、ハワイのレストランではお馴染みの定番メニューとなっています。パシフィックリム料理はハワイに浸透しているというより、もはやハワイのアロハな食文化の一部となっています。ただ、アメリカ本土やヨーロッパからハワイに観光に来る旅行者には、とても新鮮に映るのかも知れません。

 

●「パシフィックリム・クイジーヌ」の発案者は日系人


パシフィックッリム料理を生み出したのは、日系アメリカ人のロイ・ヤマグチ氏と言われます。彼自身は自分の料理をコンテンポラリー・ユーロアジアン料理、またはハワイアン・フュージョン料理と呼んでいるとか。

ロイ・ヤマグチ氏の父親はマウイ島出身の日系人で、母親は沖縄出身の日本人です。横浜で育ち、高校までは日本で過ごし、子どもの頃は両親と一緒に、マウイ島でレストランと雑貨店を経営する祖父母を訪ねたりしていたそうです。

高校時代の家庭科クラスで料理を披露した際に、スクールカウンセラーから料理の世界に進むことを勧められます。高校卒業後に料理業界のハーバード大学とされる、ニューヨークのカリナリー・インスティテュート・オブ・アメリカに進学。卒業後にレストランで修行を積み、有名レストランでチーフシェフを務め、その後、1984年にロサンジェルスに自身の最初のレストランをオープンさせます。

レストランで提供したのが、カリフォルニアとフランス、日本の料理を融合させた最初のフュージョン料理でした。1988年にハワイ・オアフ島のハワイカイ地区にオープンした「ロイズ・レストラン」では、ハワイ産の新鮮な食材を使用し、ヨーロッパとカリフォルニアのスタイルにアジアンテイストを加えたオリジナル料理が、「パシフィックリム」という呼び名で呼ばれるようになります。

 

●「ロイズ・レストラン」が料理の出発点


このロイズ・レストランのフュージョン料理が出発点となり、パシフィックリムのトレンドが生まれます。

オアフ島ライエ地区出身のサム・チョイ氏も、ロイ・ヤマグチ氏と共にパシフィックリムのトレンドをけん引しました。1997年にカリヒ地区寄りのダウンタウンに、「サム・チョイズ ブレックファスト・ランチ&クラブ」をオープンさせたオーナーシェフです。

同じくオアフ島ワヒアワ出身のオーナーシェフ、アラン・ウォン氏も「アラン・ウォンズ・レストラン」をオープンさせました。

この3氏がパシフィックリム・クイジーヌの流れを作ったとされています。3氏とも数々の賞を受賞した腕の確かなシェフで、日本にもレストランを進出させています。

ただ、肝心のローカルなグルメ愛好者には、パシフィックリムは西洋料理の世界に、しょう油という新しい調味料を紹介して注目されただけで、地元ではこれまでもお馴染みの料理。同じ料理なのに「パシフィックリム」という名前が付くと値段が上がるので、却って利用しづらいという現実があるようです。

 

●パシフィックリム料理を気軽に味わうには?


それほど出費せずに本場のパシフィックリムを味わいたい方は、パシフィックリム・レストランのランチタイムや、バータイムを利用することをオススメします。

・ロイズ・ワイキキ
ワイキキ・ビーチウォーク内にある「ロイズ・ワイキキ」。代表的な高級ホテル「ハレクラニ」の斜め向かいにあり、ディナーは高級感漂う雰囲気とお値段になりますが、ランチ&バータイムは意外に気軽に入れます。ふらりと立ち寄って冷たいドリンクと、美味しいアペタイザー(食前酒や軽い前菜)をいただきながらくつろいでもOK。ランチメニューはありませんが、何品か注文して同行者とシェアすれば、十分なランチになります。

専門レストラン以外にも、パシフィックリム風のメニューがあるレストランは結構あります。

・ダイヤモンドヘッド・マーケット&グリル
モナサラット・アベニューとキャンベル・アベニューの角にあり、地元紙主催のレストラン賞を受賞したプレートランチ・レストラン。ファストフード感覚でパシフィックリム料理が味わえます。

・ビッグシティダイナー カイムキ店
ワイアラエ・アベニューとイレブンス・アベニューの交差点近く。古き良きアメリカンスタイルの店内でいただく、ローカルテイストが人気のダイニング。アメリカンフードと、ハワイ&アジアのローカル色豊かなアロハなメニューが特徴です。

 

最新の記事をもっと見る >

サイト内検索
閉じる
カテゴリから記事を探す
話題のキーワード
pagetopへ