ハワイと言えば青い海!「海」にまつわる英語
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ハワイっていつからアメリカになったのかな?カメハメハ大王って実在したの?日本とハワイの深い関係って何?などなど知っておくと旅に深みが増すハワイの歴史をひもときます。
1778年イギリスの探検家(海軍士官)、ジェームズ・クックによって発見されるまでのハワイでは、マルケサス諸島からアウトリガーカヌーで大洋を越えてやってきたポリネシア人たちが伝統的な生活を送ってきました。移住者たちと彼らの本国との交流の中で現在のハワイの伝統「フラ」が生まれたといわれています。
クックはハワイのことをサンドイッチ諸島と名付けますが、現地の人々の間では“ハワイ”という名称が定着していました。最初は神として敬われたクックたちでしたが、その横暴な態度によってクックは現地の人達に殺されてしまいます。
クックに発見されたことによって、ハワイは太平洋の真ん中にある重要拠点として世界に知られることになり、西と東の両方から近代化の波が押し寄せてきました。
クックがやってきた時代、ハワイ諸島はそれぞれの島を大族長たちが統治していました。ハワイ島大族長の甥のカメハメハは「戦争の神(クカイリモク)」の称号を授けられるほどの猛者で、内戦を勝ち抜き1790年にハワイ島を統一します。
外交に長けたカメハメハ大王は、クックを通じて交流ができたイギリス軍の力を借り、ハワイ諸島統一に乗り出します。
1795年、ハワイ王国の国王に即位。1810年、残りの抵抗勢力を抑えて統一を実現しました。この後ハワイ王国は100年に及んで存続します。
日本の大日本帝国憲法施行から50年前の1840年、カメハメハ3世の時代にはハワイ王国憲法が制定されます。世界各国もハワイ王国を近代国家として承認し、ハワイは独立国として世界的に認められ隆盛を極めます。
1860年幕末、遣米使節団としてアメリカに渡った勝海舟や福澤諭吉らは、アメリカからの帰路でハワイに立ち寄り、学校を視察し(今でも開校しているオバマ元大統領の母校です)、カメハメハ大王(4世)にも謁見しています。この時に、労働者として日本人の移民を募るように依頼されたという記録が残っています。移民は明治維新前後の騒乱が起こったためすぐには実現しませんでした。
1868年には無許可で153人がハワイに移民、日本から正式な移民団がハワイに渡ったのは1885年(明治18年)の事です。
1874年には国王を選ぶ選挙も行われています。ハワイは当時としてはかなりリベラルな空気に包まれていたと言っていいでしょう。選挙で選ばれたカラカウア王はアメリカとの通商交渉積極的に行い、日本にも訪れています。カラカウア王が日本に正式訪問した国家元首の第一号です。明治天皇とも会見しています
同時期、アメリカの企業がサトウキビプランテーション経営でハワイに進出しはじめます。それに合わせてアメリカから多く入植者がやってきました。ハワイはアメリカの資本に支配されていくようになります。
入植者の数が増え政治に「親米」を求める声が強くなり、1887年、アメリカ系の入植者たちが結成した「ハワイ連盟」による武装蜂起が起きます。これに白人市民の民兵組織が加わり、大きな暴動に発展します。これをきっかけにアメリカはカラカウア王に統治能力がないと見なし、武力を背景にアメリカがつくった憲法を受け入れさせました。
それは、国王の政治権力を無力化し、現地のハワイ人、アジア人には選挙権を持たせないという一方的なものです。結果、白人が政治、経済共に掌握し、やがてハワイ王国は廃止されてしまいます。
ハワイ共和国を経て、1898年にアメリカはハワイの併合を宣言。ハワイは準州としてアメリカ合衆国の一部になってしまいました。
第二次世界大戦が始まると、ハワイは軍事拠点としての重要度を増していきます。
世界からの経済制裁を受け徐々に追い込まれていった日本は、1941年、起死回生を狙ってアメリカの基地があるハワイの真珠湾に先制攻撃をかけました。日米が開戦し、ハワイには対日最前線基地が置かれます。
当時、ハワイの日本人・日系人の人数は16万人にのぼり、その多くの人達が財産を没収され強制収容所での暮らしを余儀なくされました。
戦争が終結し、ハワイに駐留していた米兵たちが本土に戻ると「ハワイはまるで楽園だ」という噂が広がりはじめます。軍事拠点としての役割を終えたハワイは観光拠点として注目を浴びるようになります。
1950年代の公民権運動の流れに乗って、ハワイはアメリカの従属的な立場である“準州”から、より独立権の強い“州”への格上げを願う立州化運動が広がりを見せます。本土では反対が多かった立州化ですが、合衆国と地続きでないアラスカが州として認められると流れが変わり、1959年、ハワイはアメリカ50番目の州になりました。
その後のハワイにはアメリカからの巨大な資本、日本からもジャパンマネーが大量に流れ込み、州として認められてからわずか10年でホテルやビル、ゴルフ場が建ち並ぶ近代都市へと変貌を遂げました。
急速な開発は深刻な自然破壊を招き、伝統文化を奪っていきました。「アロハ」でお馴染みのハワイ語を日常的に使える人もどんどん減っていきます。ハワイの持つ根源的な魅力が破壊されるにつれ、1990年代には成長を続けてきた観光業にも陰りが見られるようになります。
こうした動きに危機感を覚えたハワイの人々の間では、ハワイの持っている魅力をを取り戻すべく、「衣歴史の再発見」、「ハワイ先住民の復権」、「芸術や食文化でも伝統を復興させよう」という動きが活発になっています。
これからのハワイは、近代と伝統の融合、自然との調和を目指して、アメリカ本土とは違う独自の道を歩んでいくことになると感じています。
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