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2018.1.5更新
本間
いつでも自由でOK?アロハシャツのデザインとTPO

 

アロハシャツの歴史自体はそう古いものではありません。19世紀の終わり、日本からの移民が自分たちの着物を、現地人の着ていた開襟シャツのデザインに似せて仕立て直したのが始まりです。

戦後、ハワイがリゾート地として注目を集めると、ハワイ土産としてアロハシャツの人気も高まりました。基幹産業の少なかったハワイではアロハ人気を一過性のブームに終わらせないため官民一体となってアロハシャツの普及に努めます。

結果、アロハシャツはハワイの新しい民族衣装としての地位を確立しました。今では、フォーマルなシーンでも正装として認められるようになっています。

そんなオールマイティファッションのアロハシャツですが、やはりTPOに合わせて着こなすほうがよりスマートです。

 

■ビジネスシーンでのアロハシャツ


ビジネスでアロハシャツを着るときの基本的なコーディネートは、

 

・アロハシャツ
基本的になんでもOK。ただし、ボタンは第二ボタンまで留め、タックインすること(カラーワイシャツと同じに着こなす)。生地はコットンを選ぶといい。アロハシャツに使われているカラーのうち、1色を靴やベルトに合わせること。

・ボトム
落ち着いたモノカラーのスラックスで、きっちりプレスを効かせること。生地はやはりコットンが無難。タック入りの方がバランスがよい。ジーンズ、短パンはNG。

・ベルト
黒が基本。素材は革。

・革靴

 

肝心なのはボトム、ベルト、靴と合わせた全体のコーディネートです。柄やカラーに決まりはないといっても、ビジネスの場にふさわしくないものは避けるべき。シックな色合いのオールオーバー・パターンやボーダー・パターンが無難です。プリント生地を裏返しに使ったものは色が抑えられるのでビジネスシーンにはもってこいです。商談内容に合わせてデザインを変えてみるのもいいと思います。

ハワイのオフィスは冷え冷えにクーラーが効いているので、慣れていない人はアロハシャツ一枚だと長期の滞在は辛いものがあります。携帯性のいいフリースの上着を用意しておくと重宝します。上着まで柄物にするとアロハシャツと拮抗してうるさくなるので、上着は明るめの無地のものを選ぶといいでしょう。

※柄選びのワンポイント
ビジネスシーンのアロハシャツでおすすめの柄は「ホヌ」です。ホヌはハワイ語で「ウミガメ」の意味。ウミガメは海の守り神、幸運と金運を運ぶといわれています。ビジネスにはピッタリの柄です。

 

 

■冠婚葬祭でのアロハシャツ


冠婚葬祭でもデザインやカラーでの決まりはありません。とはいえ、竜や虎、セミヌードの女性(フラは別です)がでーんとプリントされたバックパネル・パターンなどは避けた方がいいでしょう。

 

●結婚式
ハワイでの結婚式では「ハワイアンスタイルでお越しください」といわれることがよくあります。この場合、男性はアロハシャツ、女性はムームー(ハワイアンドレス)を着ていくのが正解です。

夫婦や家族同士でお揃いにすると幸せ感が演出されるのでおすすめです。お揃いの柄のアロハシャツのおじいちゃんとムームーを着た孫娘の姿なんかをみると、思わず頬がほころんでしまいます。

・アロハシャツ
素材は発色のいいシルクがベスト。タックインの必要はありません。

・ボトム
スラックス。色はホワイトやベージュといった明るめのモノカラーで。

・足もと
男性はスニーカーでも構わないのですが、落ち着いたタイプのものを選びましょう。女性はサンダルでもOKです。デザインはパンプスに近いものがいいですがハイヒールの必要はありません。

※柄選びのワンポイント
ハワイアンフラワー柄のなかでも「ハイビスカス」は神聖なものを現します。結婚式、お葬式のどちらでも失礼がありません。迷ったら「ハイビスカス」です。

 

●葬式

お葬式は形式によってはアロハシャツだと気が引けることがあります。典型的なのは、故人が日系人の場合の日本式のお弔い。場所が神社仏閣(ハワイには分枝された神社仏閣が結構あるのです)ですとアロハシャツが正直浮いてしまいます。礼服を着てくる人も多いので、ワイシャツに白ネクタイが無難ですがアロハなら白いモノカラーがいいでしょう。

ハワイ式の葬儀ならアロハシャツが正装です。「故人の新しい旅立ちを祝う」という側面があるので、ダンスやウクレレで明るく送り出すことも珍しくありません。ハワイ式ならアロハシャツです。

・アロハシャツ
できれば生地はシルクで、落ち着いた色味のもの。決まっているわけではありませんが、ホワイト、グレーやブルー系といった寒色系の方が多いです。デザインのパターンはモノカラー、オールオーバー・パターンまたはボーダー・パターン。タックインは必要なし。

・ボトム
プレスの効いたスラックス。ブラック、グレー、チャコールなど。

・革靴

※柄選びのワンポイント
ラウハラ(Lauhala)には「すべての終焉」という意味があり、お葬式にラウハラ柄のアロハを選ぶと、よりTPOをわきまえた着こなしといえます。ラウハラは「ハラの木の葉」という意味です。ハラの木(タコノキ)の葉は古くからカゴや帽子、マットそして屋根を葺く材料として活用されてきました。ハラの木は神聖な木としても大切にされています。ハワイの古代神話の中では人類の誕生にラウハラが関わっています。

 

 

■まとめ


アロハシャツは自由度が高いだけにTPOに合わせようと思うと、どうしていいか分からなくなってしまうかもしれません。でも、そこは基本にかえればいいだけのこと。ビジネスシーンではCOOLに、結婚式ではHAPPYに、お葬式はCHICに決めればいいのです。

 

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