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2017.12.11更新
ayaka
パールハーバーにある「アリゾナ記念館」

 

■アリゾナ記念館の歴史


日本から約6,400km離れ、太平洋の真ん中に位置するパールハーバーは、第二次世界大戦に関する記念史跡の集いの場になっています。ハワイのオアフ島・パールハーバーにある「アリゾナ記念館」は、1941年12月7日の日本による真珠湾攻撃を記念した施設で、年間およそ180万人が訪れるハワイ有数の観光地です。

フランクリン・D・ルーズベルト大統領は真珠湾攻撃を受けた日を「後世に残る屈辱の日」と表現しました。日本軍がこの日におこなった真珠湾攻撃で、停泊中の戦艦アリゾナをはじめとするアメリカの主力戦艦が壊滅的な打撃を受け、多くの死者や負傷者を出しました。真珠湾攻撃はアメリカ人にとって初めてのアメリカ領土への攻撃であり、これによりアメリカ国民を一気に戦争へ駆り立てることになり、太平洋戦争開戦の引き金となりました。

1962年に建設されたアリゾナ記念館は56メートルほどの長さがあり、撃沈された戦艦アリゾナの真上にある、乗組員の追悼施設になっています。アメリカの戦艦アリゾナはその乗組員の大半が命を落とした場所です。戦艦アリゾナとともに亡くなった1千名を超える人々の魂が今も眠っています。

1980年にアリゾナ記念館ビジターセンターが開設され、1989年にはアメリカ合衆国国定歴史建造物に指定されました。

 

■アリゾナ記念館の楽しみ方


アリゾナ記念館の見学は無料です。アリゾナ記念館はボートでしか行けず、1日の見学人数に制限があります。人気のある観光地なので、夏休みやクリスマス休暇などの時期は混み合うので、待ち時間が長くなったりチケットがとれなくなったりします。当日券は先着順ですので、早めに出かけることをおすすめします。

アリゾナ記念館へは、パールハーバービジターセンター発着のボートに乗って行きます。パールハーバービジターセンターへはワイキキから車で約30分、市バスで約1時間ほどです。

アリゾナ記念館のチケットは、パールハーバービジターセンターで毎朝7時から先着順に無料配布されています。

ビジターセンターは国が保有する土地にあり、アメリカ海軍がこのエリアを管轄しています。ビジターセンター以降は基地の一部とみなされるので、入場の前に荷物を預ける必要があります。持ち込める荷物は財布、携帯電話、小型のカメラ、ペットボトル入りの飲料だけです。荷物を預けるのは有料になりますので、余分な荷物は持たずにポケットのある服を着ていったほうが良いです。

アリゾナ記念館へのシャトルボートは、毎日朝8時から午後3時まで米海軍により運航されています。エントランスに入るとチケットブースがあるので、アリゾナ記念館行きのボートを予約しましょう。

アリゾナ記念館の他に、戦艦ミズーリ博物館、太平洋航空博物館、ボーフィン潜水艦博物館公園があり、全てビジターセンターでチケットを購入できます。

 

■アリゾナ記念館の見学ツアー


チケットをとったら待ち時間を利用して公園を散策したり、ミュージアムを見学することができます。

自由に散策した後は、必ず時間前にシアターに行きましょう。シアター前では国立公園の職員が待っていて、時間になるとシアターへ案内してくれます。

アリゾナ記念館の見学はツアーになります。有料の音声ガイドを借りると、日本語でも解説が流れるのでわかりやすいです。

アリゾナ記念館のツアーは、シアターでのビデオ上映から始まります。英語の字幕付きなので、英語のリスニングが苦手な人でも大丈夫です。ビデオの内容は真珠湾攻撃にまつわるもので、日本人にとっては辛い内容ですが、周りの観光客から冷たい視線を感じるということはないのでアリゾナ記念館は日本人が行っても大丈夫です。

ビデオが終わると、見学者は150人乗りのアメリカ海軍の運営するシャトルボートで記念館へと移動します。アリゾナ記念館の観光は、ビデオで23分、往復のボートで約30分、記念館の入館は約20分程度かかります。

アリゾナ記念館は沈没した戦艦アリゾナの胴体中央部に、垂直に建てられていて、建物の天井と両側にそれぞれ7つの窓があります。アリゾナ記念館の建物の奥には慰霊のために大理石の壁があり、死亡した乗組員全員の名前が刻まれています。

戦艦アリゾナは沈没したままでしたが、1950年に海軍によってメインマストに国旗が掲げられました。沈没した船からは今もオイルが漏れ続けていて、水面に浮かぶその光沢はアリゾナの涙または黒い涙と呼ばれています。

アリゾナ記念館に入場してから、20分程度の時間があっという間に過ぎます。帰りのボートに乗り、パールハーバービジターセンターへ戻ります。

 

■まとめ


アリゾナ記念館はハワイを訪れる全ての人にとって必見の名所です。勧善懲悪で日本との戦争のことが語られているので、日本人には行きにくい場所というイメージもありますが、歴史の舞台であり日本とも深い関係のある地を訪れて、ビーチやショッピングとはひと味違ったハワイを学んでみてはいかがでしょうか。

 

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