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2017.10.12更新
本間
なんで【アロハシャツ】が公式ウェアなの?

 

ハワイではオールマイティーなファッションの「アロハシャツ」。カジュアルはもちろん、冠婚葬祭といったフォーマル、そしてビジネスシーンでも着用が認められています。

しかし、アロハシャツが誕生してすぐに公式ファッションとして認められてきたわけではありません。そうなるまでにはそれなりになんだかんだあったのです。

 

アロハシャツの歴史


アロハシャツが誕生したのは19世紀の終わりから20世紀の始まりにかけてです。「アロハシャツ」という呼び方が始まったのも1930年頃なので、そんなに古い歴史があるわけではありません。

しかし、その短期間でアロハシャツはハワイの公式ウェアとして認められ、今ではハワイの民族衣装だと思っている人もいるのはなぜでしょう。それには理由があるのです。

 

〇ルーツは日本の着物
アロハシャツのルーツはなんと日本の着物です。

ハワイと日本の関係は古く、江戸時代の終わりに勝海舟や福沢諭吉たちの訪米使節団がハワイに立ち寄り、当時のハワイの王様からサトウキビ畑で働く労働力として移民を推進してくれるようにお願いされたのが始まりです。実際に公式の移民団が日本から出発したのは明治維新の騒動が落ち着いた1885年のことでした。

移民のお仕事はサトウキビの栽培です。そこで先に働いていた現地の人達が着ていた“パカラ”という開襟シャツをまねて古着(木綿製の日本の着物)でつくられたシャツがアロハシャツの原点です。

シャツづくりには男物だけではなく女物の着物も使われました。カラフルで大胆な和風のデザインのシャツはハワイの人々の目には斬新で、パカラをまねた和柄の開襟シャツをさらにまねた製品があちこちでつくられ、商品として流通するようになりました。

〇ハワイの基幹産業のひとつに
1930年代半ば、世界大恐慌から立ち直ったアメリカ本土から、ハワイへの観光旅行客がどっと訪れるようになりました。観光客たちが洒落たハワイ土産として目をつけたのがアロハシャツです。スポーツ選手や俳優たちもアロハシャツを身につけて公の場に登場するようになり、アロハシャツの人気は一気に高まります。

当然、アロハシャツを仕立てる工場の数が増え、アロハシャツ製造はサトウキビ、パイナップルと並ぶハワイの基幹産業のひとつになったのです。

 

あの手この手の利用促進キャンペーン


ハワイ経済の一端を担うまでに成長したアロハシャツ。そのブームを一時的なものとして終わらせないために、1940年後半から官民一体となったアロハシャツの利用促進キャンペーンが始まりました。その中には現在でも形を変えて開催され続けているイベントもあります。

代表的なものは
・1947年 アロハウィーク
・1948年 アロハウェンズデー
・1956年 アロハフライデー
です。

〇アロハウィーク1947年~
ハワイの実業家たちが主催したお祭りです。

音楽、踊り、習慣、歴史といったハワイの伝統文化を守り、後世に伝えることを目的に、1947年の秋に7日にわたって開催されました。秋に開催されたのは農作物の収穫を祝う古代から続くハワイのお祭り“マカヒキ”の習慣に合わせたからです。アロハウィークは古代のお祭りを復活させる形で行われたのです。

お祭りの期間中は、官民とも職場でアロハシャツを着て働くことが許されました。

アロハウィークは現在でも続けられています。名称は「アロハ・フェスティバル」に変わりましたが、ハワイの伝統を後世に伝えるというテーマは変わっていません。ハワイ州最大のお祭りとして、約1ヶ月間にわたってハワイ全体で様々なイベントが開催されています。

〇アロハウェンズデー1948年
「水曜日はアロハシャツを着て働こう!」をスローガンに、アロハシャツを製造・販売するメーカーや小売店が協力して行った販促キャンペーンです。現在の「クール・ビズ」のはしりのようなものですね。

〇アロハフライデー1956年~
「金曜日、男性はアロハシャツで、女性はムームーを着てすごしましょう」。カジュアルフライデーとも呼ばれています。ハワイファッション組合の呼びかけで始まりました。現在でもこの習慣は続けられています。

アロハフライデーは「カジュアルに楽にすごそうよ」とういう呼びかけでもあり、この日はあちこちで花火が打ち上げられたり、ウクレレの演奏会やフラダンスショーが毎週開催されます。ハワイ観光に行くなら“アロハフライデー”は予定に組み込んでおいた方がおトクです。

 

ハワイのステータスシンボル


アロハシャツはいつの間にかハワイのステータスシンボルとして認めらたわけではありません。その地位を確立するには、その誕生からあの手この手の利用促進キャンペーンまで、現地の人々の絶え間ない努力がありました。そのおかげで「ハワイの正装」としてカジュアル、フォーマルどんな状況でも着用を許されるオールマイティー・ファッションとして認められているのです。

現在ではハワイ州の知事やホノルル市をはじめ各市長もアロハシャツを着て公務に就いています。海外からの来賓も公式な式典でアロハシャツを着るのが礼儀のようになっているのです。

アロハシャツが「ハワイの民族衣装」だと思っている人もいますが、ここまでくればそれもあながち間違いだとは言えなくなったかもしれません。

 

まとめ


ハワイで長期滞在していると、アロハシャツのありがたみが本当によくわかります。結婚式や葬儀、ましてや公式の式典なんかに出席する機会はほとんどありませんが、正装を求められるレストランやコンサートに出かけるとき、「アロハシャツでOK」というのは本当にありがたいことだと思います。

ただ、アロハなら何でもいいかというと、やはりTPOにあわせた着こなしがあります。そのあたりはまたの機会にお話しします。

 

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