ハワイのあいさつ「アロハ(ALOHA)」の意味、ご存知ですか?
誰しもが知っている言葉、アロハ。ハワイの挨拶でしょ? と思っている人も多かもしれないけど、実は、知れ……
ハワイ州はハワイ島を始めとする8つの島と100以上の小島からなる、アメリカ合衆国の州です。
太平洋の中央に位置し、熱帯気候であり、周りを海に囲まれているために自然が豊富です。
世界中から多くの観光客やサーファーなどのレジャー客が、その魅力に惹かれて訪れています。
ハワイには日系人も多く暮らし、観光客数はアメリカ合衆国以外では、日本人がトップを占めるほど日本では人気があります。
話される言葉はダントツで英語が多いのですが、他にタガログ語やイロカノ語などハワイ独自の言葉があります。
位置関係から、アメリカとアジアの影響も多く受けていますが、ハワイには特有の文化が生まれています。
ハワイの文化はポリネシア系のものです。
フラダンスやアロハシャツは、すでに日本でもお馴染みですね。
アロハシャツは、その昔ハワイに移住した日本人が、持って行った和服の生地から作ったものが始まり、と言われています。そう言われて見ると直線的な作りだし、柄も何だか日本っぽい感じですね。
着ると袖や裾から風が通って涼しいです。暑いハワイで着物を着るのは辛過ぎたのでしょう。今やアロハシャツは男性の正装とされ、公式の場やオフィスでも着用OKとなっています。
日本でも暑い時期に、沖縄などのお役所でアロハシャツを着ている姿を、ニュースなどで目にすることがあります。
エコのためにエアコンの設定温度を上げている今日この頃です。ネクタイ着用では暑いので着ている本人は楽だし、訪れた人の目にも涼やかですね。
日本では一般的にフラダンスといいますが、ハワイ語でフラは踊るという意味なので、ハワイではダンスを付けずにフラといいます。
伝統的な民族舞踊の一つで、優雅で美しい踊りです。
一つ一つの動作に意味があり、ゆったりとしたハワイアンミュージックに合わせて踊ります。ショーを観るのも良いですが、フラのレッスンを受けて体験してみるのも楽しいです。中腰で踊るので、見ているのと違って意外と筋肉を使います。
日本では映画「フラガール」により、多くの人にフラが知られるようになりました。
「フラガール」はご存知のように、昭和40年代の福島県いわき市が舞台で、存続の危機に陥った町を救うために若い娘達が立ち上がり、一度も見たこともないフラを習い、やがて町を活性化していくという、実話を基にしたストーリーでした。
その後、東日本大震災時には施設も大きなダメージを受けましたが、フラのダンサー達は自らも被災者であるのに、避難所を回り明るい笑顔と踊りで励まし続けました。
その一生懸命な姿はテレビを通して多くの人の心を打ち、よりフラを身近なものにしました。
ハワイの音楽には伝統的な民族音楽や、ハワイアン・ポップスであるハワイアンがあります。
ウクレレやスクラッチギターの奏法が特に有名です。美しいハワイの音楽は映画にも数多く使われています。
ウクレレは日本でも知られていますね。フラの伴奏音楽として、のんびり、ゆったりとした印象が強いです。
大きさはギターよりも小さくて抱えやすく、弦も4本で、誰にでも簡単に弾けそうな気がしませんか?でも実は、ウクレレはとても奥が深いのです。そのウクレレ界に、その高い技術と音楽性から注目される1人の男性がいます。
あの有名なプレゼンテーションのテレビ番組TEDに登場し、クイーンの「ボヘミアン・ラブソディ」を見事に演奏し会場を魅了したウクレレ奏者がいます。
TEDの講演者は元大統領など、さまざまな分野の超の付く有名人ばかりです。
その奏者とはジェイク・シマブクロ。1976年生まれの現在40歳。
ハワイ最大の都市であるホノルル出身の日系5世で、外見は日本人そのものです。
彼のウクレレとの出会いは4歳の時。ウクレレ奏者であるお母さんからウクレレを買ってもらい、すぐにその面白さにはまり、飽きることなく1日に何時間も練習を重ねました。小さい頃から、並外れた集中力を持っていたのですね。
やがて彼は1999年に、ハワイのグラミー賞といわれれる「ナ・ホク・ハノハノ賞」の主要4部門を同時受賞し、広く注目を集めます。正確で超早弾きの奏法から、ハワイの「ジミ・ヘン」ともよばれています。
従来のゆったりしたウクレレの音色にとらわれることなく、ジャズやブルースやクラッシック、フラメンコといった違うジャンルの要素を取り入れ融合させ、新しいウクレレの可能性を広げています。
日本では、先にあげた映画「フラガール」、日本版の「サイドウェイ」で、サウンドトラックを自ら演奏するだけではなく、作曲も担当しています。
世界中のエージェントと契約し、世界各地でコンサートを行い、ハワイの青い空のように表情豊かで情熱あふれる演奏を、世界中の人に届けています。
2017年は日本ツアーも組まれているので、ハワイまで行かなくとも、ジェイク・シマブクロの演奏を生で聴くチャンスです。
彼はこの他に、母方が福島県出身ということもあり、東日本大震災復興県の応援教育プログラムの「ハワイ-東北レインボー・プロジェクト」を応援しています。
日系とはいえ、5世なので日本語はあまり得意でなかった彼ですが、日本での活動が増えるにつれて、少しずつ話せるようになってきました。その上達振りはコンサートに足を運び、実際に聞いて確かめて下さい。

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