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2021.6.8更新
ユウ
ハワイで日焼け止めが使えなくなる!? その真相と対策

ハワイで日焼け止めが禁止に。これだけ聞くと、焦ります。 アロハと挨拶しながらちょっとくらい日に焼けても気にしないでのんびり過ごすことはなかなかに魅力的。とはいえ、日に焼けたくない女性は多いです。何より、日差しの強い国で日焼けしっぱなしなのは老若男女問わず肌に負担をかけてしまいますから、紫外線対策としてポピュラーな塗る日焼け止めが使えなくなるのは大問題です。 いったいどうしてハワイで日焼け止めが禁止になってしまう(しまった?)のか、じゃあどうすればいいのか、順を追って説明していきます。

 

 

ハワイで日焼け止めが禁止になるのはどうしてなのか?


 

結論から言うと、2021年1月1日(金)ハワイ州は、海洋環境保護のため、オキシベンゾンとオクチノキセートなどの化学物質が含まれている日焼け止めの販売を禁じる法律が施行されました。

紫外線の有害さが問題視されるようになって以来、乳児や幼児でも使える物が発売されるなど、日本人にとって日焼け止めは身近な存在です。

ハワイへ持ち込む必須アイテムと言っても過言ではないのに、禁止になってしまうなんてと思わずにはいられません。

しかし、よくよくその理由を調べてみると、納得せざるをえませんでした。

実は、日焼け止めの成分の中には、ハワイの宝物のひとつであるサンゴに良くない影響を及ぼしてしまう物があるのです。

日焼け止めを塗布した状態で海の中に入ると、多かれ少なかれ流れ落ちます。流れ落ちて蒸発する等消えてなくなるなどということはなく、サンゴ礁などに流れ着いています。

すると、どうなるのか?まだ成長途中であるサンゴの成長を止めてしまいます。

成長を止める、それはサンゴの死です。さらに、サンゴの白化現象を加速してしまうとのこと。 日本のサンゴも白化現象が問題になっています。

ハワイでも同様です。壊すことは簡単でも、守り続けることは容易ではありません。

そのため、サンゴへの悪影響を阻止するべく、日焼け止めを禁止する方向へ話が向かっています。

 

 

ハワイでの日焼け止めは全面禁止になってしまうのか?


 

日焼け止めが禁止になる理由は納得のいくものでした。それでも、詳細が気になります。サンゴに悪影響を及ぼさない日焼け止めであれば使っても問題はないように思ったからです。

そもそも、悪影響を及ぼす成分とは何なのか?調べたところ

 

・オキシベンゾン

・オクチノキサート

 

上記ふたつの成分であることがわかりました。

これらふたつは、ふたつとも、紫外線吸収剤と呼ばれる成分です。

紫外線吸収剤とは文字通り紫外線を吸収する成分で、皮膚が吸収する前にこの成分によって紫外線が吸収されることで日焼けを防ぐという仕組みで、多くの日焼け止めに配合されています。

このふたつの成分を含む日焼け止めのハワイでの販売を禁止する。

これが、可決された法案内容です。

つまり、ハワイにおいてはどんな日焼け止めであろうとも全面禁止になる、ということではなく、サンゴに有害な紫外線吸収剤・オキシベンゾンあるいはオクチノキサートを配合している日焼け止めのハワイにおける販売を禁止する。

これが「ハワイで日焼け止めが禁止になる」の真相です。

 

 

ハワイではどんな日焼け止めを使えば大丈夫なのか?


 

さて、現時点では、オキシベンゾンもしくはオクチノキサートを配合している日焼け止めの『販売』が禁止になるのであって『使用』までは制限されないことが判明しました。もっと言うと、免許を持った医師の処方箋なしに販売することを禁止するそうです。

処方箋があれば販売可能なのか……という気はしますが。それはそれとして、今後、販売のみならず使用も制限される可能性はあります。

それと、サンゴに悪影響があるとわかっていて、なおかつ、紫外線吸収剤不使用の日焼け止めも存在するというのに、オキシベンゾンなりオクチノキサートなりを配合している日焼け止めをあえて使う必要はないはずです。

では、どんな日焼け止めを使えば、仮に『使用』が禁止になっても引っかかることはなく、しかも、サンゴに悪影響を及ぼすこともないのか?

間違いがないのは、紫外線吸収剤不使用とはっきり明記してある物を選ぶことです。

幸い、近年の日本では紫外線吸収剤不使用の物を支持する人が多く、メーカーもそれに合わせて製品を作っているため、選択肢はかなり多いです。いわゆるノンケミカルと呼ばれるタイプの物や石けんで落とせるタイプですと、紫外線吸収剤不使用率が比較的高いです。

次に、成分名が記載されている物を選ぶことです。成分名はパッケージや別紙に記載されています。メーカーによっては、公式サイトに記載していることもあります。

オキシベンゾンやオクチノキサートが配合されているかいないかをチェックするくらいの手間は惜しみたくないですね、ハワイとハワイのサンゴのためですから。

なお、紫外線吸収剤不使用の物はSPFやPAの値が低い物もあるので、飲む日焼け止めを併用することをオススメします。

飲む日焼け止めは、紫外線をカットする物ではありません。

紫外線を浴びることで受ける過度な日焼け・シミ・シワといった症状を軽減するという物。ですから、飲む日焼け止めオンリーにするのではなく塗布する日焼け止めとの併用がオススメです。

 

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